■長崎にコーポラティブ住宅をつくる会 updated:2006・03・20
省エネや環境問題、室内汚染対策のための「エコテクノロジー」ばかりが話題になりがちな現代、勿論それらの事も大事ですが,本来の意味でのエコ、あるいは隣人も環境の一部と集まって住む事の意味とそのメリットを捉え直すべき時だと思います。今日、住まいは高価な商品となり、出来合いの物に住まわされる反面、人と人との関係が希薄になりがちです。こだわって造ったつもりの注文住宅でも、隣近所を含む環境全体については、なかなか自分の思うようにならない現実があります。
そんな中で「ものづくり」「ひとづくり」の両面で良い住まい、良い環境に住みたいと願う人達が集まって、自分達の手で土地捜しから住み方のイメージづくり、設計工事の発注に至るまで共同で行い、完成後も共に管理して住んでいく住まいづくりの方式を「コーポラティブ住宅」と呼んでいます。
個人の考え方、ライフスタイルを制限する物ではなく、むしろより活かすためのノウハウがここには在ります。ルールや規制等で調和させていく造り方のイメージを仮に音楽で例えればオーケストラ的とすれば、コーポラティブ住宅のそれはむしろジャズに近いかもしれません。各々が個性を主張し、それを許しつつダイナミックに調和していく。そんな人間本来の快適性を追求しています.
「長崎にコ?ポラティブ住宅をつくる会」は、平成12年3月に20名程のメンバーで結成され、月1回程度の定例会を開催しています。
紆余曲折を経てようやく平成15年の7月に、長崎港を見下ろす南山手の丘の上に3所帯からなる第1号棟「コーハウス南山手」が完成となりました。九州でも2例目長崎では初の試みとなるこの1号棟に終わらず、さらに2号棟、3号棟と長崎にコーポラティブ住宅の輪を拡げていきたいと思っています。郊外型から都心型まで、場所や形式は参加する人次第です。